今回は『カケラ』湊かなえ最新作の結末や感想は?というタイトルでお送りします。
『告白』、『夜行観覧車』などの小説の作者である湊かなえさんの最新作『カケラ』が5月14日に発売されました!
既刊の小説は映画化やドラマ化もされており、ストーリーもどんどん引き込まれる面白さです。
今回の最新作もどのような結末を迎えるのか非常に気になるところですよね。
それでは最新作『カケラ』の結末や感想を紹介していきたいと思います!
Contents
『カケラ』のあらすじと結末は?
湊かなえさんの「カケラ」を読みます!
新刊です!
帯を見る限り、湊かなえさんっぽい匂いがプンプンしてて、じっくりと読もうと思います^_^#湊かなえ#カケラ pic.twitter.com/OpWAf1aOK3
— たけちゃん (@Takaaki_Take) May 17, 2020
すでに多くの人が読んでいるようですね!
感想のツイートやネット上での書き込みをたくさん見かけます!
なかには発売日から2日ほどで読み終わっている人もいるようです。
『カケラ』は湊かなえさんのデビュー作である『告白』と同じ独白形式で物語が進行していきます。
それではあらすじを紹介していきます!
『カケラ』のあらすじは?
都内の美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、久しぶりに訪ねてきた幼なじみから「痩せたい」という相談を受ける。
カウンセリングをしていると、小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった。幼なじみいわく、八重子には娘がいて、その娘は、高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。
母が揚げるドーナツが大好物で、性格の明るい人気者だったという少女に何が起きたのか―?集英社公式サイトより
ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなるというのがとても印象的ですね!
今回の物語は、「美容整形」をテーマにしているようです。
物語は美容クリニックの医師である橘久乃が7人の登場人物の話を聞いていく形で進んでいくのですが、橘久乃が会話している場面はほとんどなく、登場人物たちの独白で進んでいきます。
小学校時代の同級生である横網八重子の話題から始まり、様々な登場人物から語られる形で横網八重子の娘、吉良有羽の死の真相に迫っていきます。
同じ人、出来事でも語り手によっては全く違う考え方をしていたりと、いろいろな見方ができるので非常に面白いです。
『カケラ』の結末は?
作中で登場人物たちの話を聞いていく中で、美容整形や体型へのコンプレックスやいじめ、妬みなど人間のドロドロとした暗い部分があらわれてきます。
登場人物たちはそれぞれが固定観念に縛られており極端な話し方をするところなんかは何とも言えない気持ちになります。
横網八重子とその娘有羽はどちらも太っているのですが、根暗な八重子と明るい有羽。性格はまるで正反対な2人。こういったところから容姿に対する価値観の違いを感じます。
有羽の死については明確には書かれておらず匂わせるような書き方です。
今作は美容整形がテーマとなっていますが、それにとどまらず、個性とは何か、美しいこと、痩せていることが良いことなのか、自分の固定観念を押し通さず柔軟に他人を受け入れる大切さなどいろいろと考えさせられる作品になっていると思います。
Twitterの声やネットの感想は?
「カケラ」湊かなえ
ある少女の死。これは自殺なのか?何なのか?
関わった7人が多方面から語る真相。ことごとく性格に難ある人がよくまあ、次から次へと。
容姿や美容って必要以上に大切ですか?
太っていることや顔で人を判断する風潮は嫌い。大切なのは内面ってことを今一度考えたい。#読了 pic.twitter.com/xcVsIkJc4f
— miu @読書垢 (@ao_75s) May 16, 2020
カケラ/湊かなえ#読了
美容クリニックの患者、自殺した少女の関係者の独白ごとに章が進む。見る角度が変わると印象もガラリと変わる。◯◯と◯◯の最低さは誰もが思うところだが、この流れの元は綺麗で悪気の無いあの人からの負の連鎖。人生で出会わなければ…な人って無自覚に存在してる。 pic.twitter.com/Yjh4GasDlb— 真夕 (@mayuyupeko) May 26, 2020
さっき言ってた本は今話題の、湊かなえさんのカケラでした!
読み終わった〜本1冊読み切るのも困難な私が3時間くらいぶっ通し読めた…
でも最後の方は丁寧に読めなかったネタバレしちゃいそうなので、深く言わないですが色々凄かったです…登場人物が多くて少し難しかったのとドーナツ食べたくなる🍩 pic.twitter.com/M1R6Ts3LYF
— なーにょ🌷 (@popopo_pow) May 28, 2020
湊かなえさん「カケラ」
美容整形を絡め、少女の死を解明していく話。
対話形式で進むから同じ人、事柄でも人によって見方が異なるのが面白いなあ。サノちゃんの無自覚に人を下に見る発言に胸がチクチクし、なんのためにインタビューを始めたんだろう…物語のキーのドーナッツ🍩美味しそう#読了 pic.twitter.com/U22NQG5ybI
— ひとみ (@xhxt_xm) May 22, 2020
読んでるとドーナツが食べたくなる気持ちとてもわかります(笑)
読む手が止まらず一気読みしてしまったという声も多かったです。
登場人物たちの考え方や話し方が非常にリアルでストーリーに引き込まれるのではないでしょうか。
ネットの感想は?
絶妙に噛み合わない人間模様にぞわぞわした。
美容整形医相手への独白で章が進んでいく。誰がどの位置で重要なのか探りながらなので慎重に読み進めました。会話の中で時折挟まれる、人の無頓着な悪意などが湊さんらしいと思いました。何故、彼女は自殺したのか、どう決着を付けるのかいろいろ予想してみましたが、ちょっとあっけない感じでした。章ごとにバトンが渡されるように、語り手の口からピースが埋まっていき、湊さん筆力はやっぱ好きです
湊かなえさん最新作。 映画化して話題になった「告白」を読んで以来、手に取っていなかったので読んでいて懐かしい気持ちになりました。 以前と変わらず愛憎の描写がとても丁寧な印象です。 1人の人物が様々な人々に話を聞きに行き、その相手の一人語りのように描かれるスタイルで、会話劇を見ているような感じ。 語り手によって話の印象が大きく変わってくるので、読み進める事に「なるほどなぁ」と思ってしまいました。とても面白かったです。 あと読んだあとはドーナツが食べたくなりますね(笑)
まとめ
今日のおやつはバニラアイス。
最後のひとつだった。話は変わるけど、湊かなえさんの「カケラ」をいま読み進めている。
帯に書かれた文章に一発で魅了された。摂食障害と関係あるのかなぁ、なら読むしかないって。
昔ながらのシンプルなドーナツが食べたくなるような描写が美しい🍩 pic.twitter.com/bKRTIY5648
— 鈴 (@suzu0055) May 23, 2020
今回は『カケラ』湊かなえ最新作の結末や感想は?というタイトルでお送りしました!
人間の暗い部分をがっつりと描写しており読んでいて少々刺さるものがあるかもしれませんが、それでも7人の登場人物たちのそれぞれの目線で語られ、徐々に真相に近づいていく過程は非常に面白いです。
容姿に関するコンプレックスは誰もが抱えているものだと思います。
他人を指標にせず、自分は自分であると受け入れることができたら素敵なのではないでしょうか。
ご愛読ありがとうございました!